梅が美味しい季節


●梅シロップの作り方
用意するもの…青梅(1㎏)、氷砂糖(1㎏)、保存瓶(でかいやつ)

➀梅は未成熟の青いものを用意。
 梅は洗う前にヘタを取り、除いたら洗って水気を切る。
 保存瓶に水気は厳禁(カビるから)なので1つずつ布巾で拭き取る。余裕があればバットに移して暗所で1時間ほど乾かす。
➁保存瓶を熱湯消毒する。鍋で煮沸がオススメですが、入らなきゃ沸かした熱湯を注いでも良し。
➂あとは、梅と氷砂糖を交互に瓶に入れていくだけ。
 詰め終わったら涼しい暗所に置いて、毎日くるくる傾けて梅に蜜が回るように混ぜる。
➃1か月くらいしたら完成。別容器に移して冷蔵庫保管しよう!

 それでは青梅の毒の話です。青梅を食べるな。

■熟してない青梅
 未成熟な梅は中毒成分のアミグダリン(青酸配糖体)が含まれており、摂取すると消化酵素と反応して猛毒のシアン化水素が発生します。青酸と付いていますが、推理小説では有名な青酸カリとは別毒です。毒違い。
 なお、感染症で有名な梅毒は梅とは無関係です。症状として出る発疹が楊梅(ヤマモモ)に似ているから付けられた病名です。しかもヤマモモはヤマモモ科、梅はバラ科なので本当に無関係。

 完熟していくうちに毒は分解されていきますが、40度以上での加熱加工や天日干しにしても抜けていきます。

■主な症状
 嘔吐と下痢、腹痛です。
 食中毒なので症状が出るのは消化器ですね。
 人によっては、めまい・頭痛・痙攣という症状が出ますが確率は低めなので身構える必要はないです。そも、青梅を食べるな。

■梅だけじゃないアミグダリン
 実は身近にアミグダリンを含む食品や植物は多いです。
 上記の梅だけでなく、アーモンドや桃にも含まれています。食べ過ぎなければ問題はないのです。1kgドカ食いとかしなければ大丈夫。
 身近な植物では、これからの時期に咲く紫陽花がアミグダリンを含んでいます。
 過去には料理の飾りに置かれた紫陽花の葉を誤食して中毒事故が起こっていたり、犬や猫の場合は死に至ることもあります。
 もし食べてしまったら迷わず病院へ行きましょう。食べた量によっては胃洗浄等の処置が必要になります。できれば、食べた紫陽花の枝や葉を持っていくといいです。原因がわかれば処置が早くなります。

◇◆◇◆◇これを見れば大体わかる◆◇◆

厚生労働省:自然毒のリスクプロファイル:高等植物:アジサイ
【危険】紫陽花(アジサイ)には毒!犬が食べたときの中毒症状と対処法

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