春でも気を付ける火災の話
以下、この記事を書くに至った経緯。
姿見があった方が部屋がオシャレに見えそうだなあ
↓
クローゼットに入れっぱなしの姿見出そう~^^
↓
そういえば、鏡で布団燃えたって先輩が言ってたな
よし、最近火事が多いし火災のお話書こう
↓
ふと外を見る
↓
家 が 燃 え て い る
まさか目の前で家屋火災が起こってるとは思わないじゃん…。
というわけで、火事の話です。
家屋火災といい山林火災といい、乾燥する冬は一度燃えると広がりやすいんですよね。
参考文献のリンク先を見ていただければ分かりますが、大体は煙草の不始末か焚火が原因です。
ですが、今回取り上げるのは季節は特に関係ない収斂(しゅうれん)火災です。
■収斂火災とは
聞きなれない言葉かと思いますが、虫眼鏡で日光を通すと光が集まって紙が燃える現象がありますよね。あれです。
年間の発生件数が少ないので知らない方も多いですが、火の気がない場所でいきなり発生するため注意が必要です。
■何が原因か
原因は光を収束または反射する物が光を一点に集めて、その先にたまたま可燃物があった、という感じで発生します。しかし、光を収束する物や反射する物とはいったい何ぞや?とパッと思い浮かばないので過去の例を挙げてみます。
○ペットボトル(床が焦げた 知人談)
○鏡(布団が燃えた 先輩談)
○水晶玉(2015/11 六本木ヒルズ30F)
他にも、眼鏡・金魚鉢・花瓶・車の窓に付けていた吸盤等、延いてはビニールハウスの屋根に溜まった雨水etc……。日常生活で当たり前にある物は勿論、光を通す、または反射する物なら何でもありというところがこの火災の怖いところです。
尚且つ、収斂から発火までタイムラグがあるので注意を怠りがちになるんですよね。そもそも事前に知らなかったら注意すらしないという。
■対策を考える
不意打ちで発生するような火災への対策は、光が当たる場所に光を通す物や反射しない物を置かない以外にないです。
鏡は布を掛けるか伏せるだけで十分です。
車の場合はサンシェードで日差しを遮るか車内に物を置かないようにすると良いです。吸盤でくっつけたマスコットは外してください。無くても車は走る。
というわけで収斂火災の話でした。
新生活が始まるにあたって、家具やインテリアを適当に配置している方は一度見直してみてください。
ところで自宅敷地内でゴミを燃やすのは法に抵触するのでやめましょう。火の粉は飛んでくるし、煙いし、控えめに言ってキレそう。
参考文献
総務省消防庁【令和元年版消防白書】
六本木ヒルズのGoogleオフィスで火災、原因は「水晶玉」?【収れん火災】