新鮮だから大丈夫というわけではない
茨城県の伝統食としてカラス肉の刺身が紹介されてひっくり返った中の人です。こんにちは。
いや、生肉を食べるとか寄生虫と細菌の踊り食いじゃん…こわ……。
■生肉は新鮮なら大丈夫?
ダメです。
食材が痛んでいるから食中毒を起こす、と勘違いしている方も多いでしょうが、新鮮なうちでも危険です。昨今、話題になったカンピロバクターは肉が新鮮なら菌も新鮮です。酸素濃度5%が最適環境なので捌いて間もなくの新鮮なうちが一番多く存在しています。じゃあ時間が経てばいいのかといえば、肉の内部に潜り込むので時間を置こうがカンピロバクターは元気です。それどころかサルモネラ菌が追加されてきます。カンピロちゃん嫌い。
高級店の仕込み~、高級な鳥だから大丈夫~、とか言う方もいますが菌に貴賤の概念ないのでいる時はいる。
■感染するとどうなる?
高熱・頭痛・おう吐・吐き気・腹痛・下痢など、他の食中毒と大体同じです。違うのは潜伏期間が他と比べて2~7日と長いこと。忘れたころにやってくる。
腸炎のような諸症状の他、敗血症や関節炎、または髄膜炎、ギラン・バレー症候群など命に係わる症状を併発する事もまれにあります。
■生肉による食中毒を避けるために
とにかく加熱調理。
調理する場合、食品の中心温度が75℃以上を維持して1分以上の加熱が必要です。ウイルス対策も兼ねると85~90℃を90秒以上が目安です。井戸水など飲料水も煮沸がおすすめ。ピロリ菌も煮沸でどうにかなります。
どうしても食べたければ宮崎県か鹿児島県に旅行に行ってください…(生食文化があり、衛生基準が厳しい)(それでも当たる時は当たる)
ちなみに、豚肉の生は寄生虫が怖いですね。
『寄生虫 レントゲン』で検索してみてね!豚肉の寄生虫がうじゃうじゃ見られます。有鉤条虫ちゃん嫌い!!
参考文献(^O^){読んでね!
「鶏レアチャーシュー」が原因?食中毒19人でラーメン店が営業停止に 厚労省も注意喚起する「生食」リスク
内閣府食品安全委員会
ギラン・バレー症候群について
大量調理施設衛生管理マニュアル